なんで脚を組んではいけないの?
こんにちは、スタッフ磯です。
脚を組むと良くないよ~というのはなんとなく聞いたことがあると思うのですが、
骨盤が歪むから、とか腰痛になりやすいから、とかザックリとした理由が多いです。
そもそも骨盤自体は強い靭帯で守られているため、余程のことがないと形が変化してしまうことはありません。
ただし、周りの筋肉の状態次第では、左右差が生まれ歪んでいるように見えてしまうこともあります。
座っている時に脚を組んだ方が楽だという方は、
骨盤が歪んでいるからそうしたくなるのではなく、
周囲の筋肉がうまく機能してくれていないから、左右差があるから組みたくなっている可能性が高いです。
では、組んだ時に身体になにが起こっているのでしょうか。
・骨盤の回転+骨盤が後ろに倒れる
・腰の骨が横に倒れる
・上の脚がより深く曲げられてしまう
・上半身の回転
・太ももの骨のねじれ
・お尻の筋肉が伸張してしまう
考えられるだけでもこんなにたくさん。
そして骨の位置が悪ければ、そこに付着する筋肉も緊張してしまいます。
それを補おうとして頭の位置も変化します。
頭の位置が変化すればそれを支える首や肩、背中の緊張にも繋がりますし、
頭痛などのコリだけではない症状にも派生するかもしれません。
また脚を組んだ際には、仙骨にくっついている“梨状筋”というお尻の筋肉も約14mmほど伸張するといったものもあります。
常に伸ばされているという筋肉へのストレスも生まれ、
骨盤の安定性も低下してしまうかもしれません。
梨状筋のところには坐骨神経も走行していますので、人によっては坐骨神経痛などのお尻の痛みや脚のしびれが出てきてしまうかもしれません。
股関節を深く曲げてしまうことで、付け根が圧迫されソケイ部を通る神経や血管の流れも滞ってしまいます。
組まないようにするのはもちろん大事なのですが、
お身体の状態が崩れていることで組みたくなってしまう方が多いため、バランスを整えて状態を回復させることはとても大切かと思います!
整体でのケアもいいとは思うのですが、
お仕事はもちろん、お休みの日の過ごし方にも注意しながら生活してみるとお身体の変化も早いと思います!